[主要目次]

第1部 基礎編
 1.カーボンナノチューブの構造、電子状態
  1.1 カーボンナノチューブの概要
  1.2 単層ナノチューブの立体構造
  1.3 ナノチューブの電子構造

 2.カーボンナノチューブの合成実験の基礎
  2.1 アーク放電法によるカーボンナノチューブの合成
  2.2 レーザー蒸発法による単層カーボンナノチューブの合成
  2.3 気相化学蒸着法(CVD)法によるカーボンナノチューブの合成
  2.4 その他のカーボンナノチューブ合成法
  2.5 ピーポットの合成法

 3.カーボンナノチューブへの単一電子注入
  3.1 単一電子トリネリングとは何か
  3.2 カーボンナノチューブへの単一電子注入の実験の概要

 4.ナノチューブトランジスタの製作と評価
  4.1 はじめに
  4.2 ナノチューブFETの製作
  4.3 ナノチューブFETの特性
  4.4 電流制御機構
  4.5 ナノチューブFETの伝導形の制御
  4.6 電子/正孔の同時注入と発光
  4.7 ナノチューブFETにおけるバリスティック伝導の可能性
  4.8 ナノチューブFETのサブスレッショルド係数
  4.9 ナノチューブFETを用いたインバーター回路

 5.カーボンナノチューブの光学的性質と電気伝導の理論
  5.1 はじめに
  5.2 カーボンナノチューブの電子状態
  5.3 光スペクトルと励起子効果
  5.4 電気伝導
  5.5 おわりに

 6.透過型電子顕微鏡による実験方法とそれに関連する技術
  6.1 電子顕微鏡の使い方と得られる情報
  6.2 電顕観察用カーボンナノチューブ試料の準備
  6.3 電子顕微鏡観察の実際
  6.4 電子線回折法によるカイラリティの決定
  6.5 高分解能像によるピーポッド構造の直接観察
  6.6 電子分光法によるピーポッド内金属単原子の元素分析

 7.ナノチューブの光物性の基礎と非線形光学
  7.1 ナノチューブの光学遷移
  7.2 光学測定用試料
  7.3 吸収スペクトルとラマンスペクトル
  7.4 光学スペクトルの偏光特性
  7.5 ナノチューブの励起子効果
  7.6 ナノチューブの発光
  7.7 非線形光学応答と緩和ダイナミクス

 8.単層ナノチューブの生成機構と分子シミュレーション
  8.1 生成機構モデル
  8.2 分子シミュレーション

第2部 応用編
 9.走査型プローブ顕微鏡探針の製作と応用
  9.1 はじめに
  9.2 走査型プローブ顕微鏡の概要
  9.3 ナノチューブは究極の探針材料
  9.4 ナノチューブ探針の製作
  9.5 ナノチューブ探針によって何が新しく見えたか
  9.6 ナノチューブピンセットとナノマニピュレ―ション
  9.7 おわりに

 10.工業的製造法とその課題
  10.1 工業的製造に関する留意点
  10.2 CNTの工業的製造法とその課題
  10.3 工業的製造法今後の展望

 11.カーボンナノチューブにおける電界放出現象とその応用
  11.1 電界放出顕微鏡法
  11.2 CNTの電子放出像
  11.3 単一五員環からの電界放出電子のエネルギー分布
  11.4 単一五員環から放出された電子線の輝度
  11.5 ディスプレイデバイスへの応用

 12.カーボンナノチューブのドーピングと物性
  12.1 ドーピングとは何か
  12.2 どれだけアルカリ金属をドープできるか
  12.3 アルカリ金属はどこにどのようにドープされるか
  12.4 アルカリ金属ドープによるSWNTの電子状態の変化
  12.5 まとめ

 13.ナノチューブの第一原理計算からわかる物性
  13.1 はじめに
  13.2 第一原理計算によるアプローチ(密度汎関数理論)
  13.3 第一原理計算でナノチューブのどこを攻めるべきか?
  13.4 おわりに(ナノチューブ以降の新しい分野を切り開く準備)

 14.ナノチューブの輸送特性の実験
  14.1 電気伝導測定の概要
  14.2 単層ナノチューブの電気伝導
  14.3 多層ナノチューブの電気伝導
  14.4 まとめ

 15.単層カーボンナノチューブの生成機構と制御
  15.1 はじめに
  15.2 金属触媒とSWNT生成量
  15.3 金属触媒のグラファイト化作用
  15.4 金属触媒とグラファイトとの相互作用
  15.5 金属のSWNT生成触媒としての能力を決める要因
  15.6 SWNT生成過程の直接観察
  15.7 カイラリティ制御の可能性
  15.8 金属を用いないSWNT生成

 16.カーボンナノチューブの配線技術
  16.1 はじめに
  16.2 CNTのLSI配線ビア応用のための技術課題
  16.3 配線応用のためのCNTのCVD成長
  16.4 プラズマCVDによるCNTの選択・配向成長
  16.5 CNT成長を用いた低抵抗コンタクト層形成
  16.6 おわりに

 17.ラマン分光と光学の実験手法
  17.1 ナノチューブ試料の電子構造
  17.2 ラマン分光
  17.3 まとめ
 
 18.X線回折およびNMR実験法
  18.1 X線回折実験
  18.2 炭素系物質のNMR

 19.クラスレート物質の合成法と物性
  19.1 クラスレート化合物とは
  19.2 クラスレート物質
  19.3 クラスレート物質の合成法
  19.4 クラスレートから発現する電子物性
  19.5 クラスレート化合物における電子物性の具体例
  19.6 クラスレートの応用と将来

 20.鋳型法によるナノチューブの合成
  20.1 鋳型法とは
  20.2 アルミニウム陽極酸化皮膜を用いたナノチューブの鋳型合成
  20.3 ゼオライトやメソ多孔体シリカを用いたナノチューブの鋳型合成

 21.ナノグラファイトの物性
  21.1 ナノグラフェンの電子構造
  21.2 ナノグラフェン、ナノグラファイトの電子・磁気的性質
  21.3 ナノグラファイトの分子素子としての展望

 22.21世紀材料、“ナノ・カーボン”の科学と応用の展望
  22.1 はじめに
  22.2 金属ナノ触媒を用いたCVD法カーボンナノチューブ(CNT)の大量生成
  22.3 テイラーメイドのナノカーボンとリチウムイオン電池の高性能化
  22.4 多孔性ナノカーボンと先進電気二重層キャパシタ
  22.5 まとめと将来展望

索引

戻る