[主要目次]
第一章 こころを開く
・内なる世界
・内界と外界との交流
・仏や鬼に出会う
・演じることは、作ることではない
・魂の導き手
・ババ・ヤガのお話
・象徴と文化
・取り組む態度の問題
・こころの現実
・怒りの否認
・こころを開くことと聖域侵犯
・悪意が相手を成長させる
・危険な森のなか
・事例の断片
・閉じられた扉のなか
・生き方を基礎づける普遍的なもの
・野ばら姫
・塔のなかの老婆、虫だらけの部屋の老女
・新たにこころを開く
・粗末な超越者
・変容の容器
・破壊的なものと自己実現
・対決するということ
第二章 内向的な方法
・内向と外向
・フォンフランツとの対話
・オイゲン・ヘリゲルの体験
・内に向かう文化
・錬金術と瞑想
・イメージと象徴機能
・ものを思う作業
・死について思う
・死の床に臨む
・治療者の不安
・援助関係の枠組み
・援助者であるという権力
・「内なる援助者」と「内なる被援助者」
・内省的な方法
・自分の思いを抱える
第三章 日本人の怒り
・事例の断片
・怒りと愛着
・容器としての新しい部屋
・錬金術的な容器とは何か
・目に見えない容器
・象徴的な部屋
・「今・ここ」での体験
・猫に自分の姿を見る
・傷つけ・傷つけられる関係
・身体切断のイメージ
・こころの全体性と傷つき
・「傷ついた治療者」
・攻撃性と見立ての問題
・「傷を与える者にして、はじめて癒すことができる」
・心理療法における怒り
・切断の神話
・エジプト神話における身体切断
・心理療法と通過儀礼
・治療者のこころの癒し
・まとめとして
第四章 あいだの文化
・対極的なこころ
・あいだの体験
・事例の断片
・日本人の自己視線恐怖
・聖域の侵犯と罪
・あいだの神格―スサノヲとアマテラス
・攻撃性と自罰の文化
・守りの薄い社会
・やくざと任侠の世界
・個人的体験と文化の影響
・治療者の個人的体験
・「怖い父親」の変容
・男性という異文化
・男役と女形という仕掛け
・男役に対する追っかけ
・対象と距離をとるための仕掛け
・拡大された面接空間
・夢のなかのことは、夢に還る
・あいだの文化とこころの変容
・容器としての文化
第五章 羨望と癒し
・「忠臣ヨハネス」
・嫉妬による傷つき
・「二人兄弟」
・非抑圧的な文化
・「白雪姫」
・象徴としての鏡の機能
・根源的な真実
・「内なる羨望人格」の癒し
・援助の仮説
・「瘤取り爺」
・瘤の意味
・自然発生的な癒し
・二人の羨望人格者
・「内なる」時と場所
・神秘的治癒
・「ほととぎす兄弟」
・「姉と弟」
・アメノウズメの踊り
・「聖なるもの」による守り
・癒しの場の発生
・哄笑による場の変容
・こころの宇宙の更新
・アマテラスとまめ爺の癒し
・遊びのこころ
・治療者自身の羨望
・羨望と嫉妬の行動化
・相互的な関係性
・癒しの本質
・治療者の作業
第六章 こころの宇宙
・天を目指す
・大地に着地する
・「ホレのおばさん」
・「地蔵浄土」
・大地の父
・天空の母
・英雄スサノヲ
・通過儀礼の主宰者
・異なる宇宙領域間の移動
・事例の断片
・内なるカウチ
・大嘗祭という儀礼
・眞床覆衾のこと
・天孫降臨神話
・神話を生きる
・古代ギリシャの病気治し
・新嘗祭の儀礼
・儀礼は繰り返される
・神牀という仕掛け
・現代の心理療法
・死の場所としての神牀
・関係性による守り
・まとめに代えて
あとがき
索引
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