[主要目次]

第1部 非平衡系の現象論的なダイナミクス
 1.刺激・応答の一般論
  1.1 はじめに
  1.2 線形系
  1.3 クラマース・クローニッヒの関係

 2.共鳴型スペクトルと緩和型スペクトル
  2.1 はじめに
  2.2 誘電スペクトロスコピー
  2.3 共鳴型と緩和型スペクトル
  2.4 非線形誘電応答の現象論

 3.非平衡状態(緩和現象)の熱力学
  3.1 内部変数
  3.2 非平衡状態の自由エネルギー
  3.3 内部変数の緩和過程
  3.4 緩和強度の定符号性
  3.5 周波数応答関数の虚部とエネルギーの散逸
  3.6 緩和時間の分布
  練習問題3

第2部 非平衡系の分子論的なダイナミクス:ブラウン運動
 4.ブラウン運動とランジュバン方程式
  4.1 はじめに
  4.2 ブラウン運動(より一般にランダムな分子運動)の表現法
  4.3 ランジュバン方程式
  4.4 電気回路に関するランジュバン方程式(電気伝導)
  練習問題4

 5.ブラウン粒子の揺らぎ
  5.1 平均二乗変位
  5.2 ランジュバン方程式による〈x
2〉の計算
  5.3 ランダムウォークの問題としての取り扱い:気体分子運動論的解析
  5.4 拡散方程式による取り扱い
  5.5 ランダムウォークと拡散方程式
  練習問題5

 6.揺らぎの記述法(ウィーナー・ヒンチンの定理)
  6.1 相関関数
  6.2 自由なブラウン粒子の揺らぎのスペクトル
  6.3 電気回路における電圧揺らぎ(ナイキストの定理)
  6.4 光電場の揺らぎ測定―動的光散乱
  6.5 動的構造因子とvan Hoveの空間時間相関関数
  練習問題6

 7.フォッカー・プランク方程式と拡散方程式
  7.1 ブラウン運動の2つの記述法
  7.2 フォッカー・プランク方程式の導出
  7.3 拡散方程式
  7.4 クラマース方程式:より一般的なブラウン運動に対する確率分布の発展方程式
  練習問題7

 8.反応速度論(2状態モデルのダイナミクス)
  8.1 2状態モデルの化学反応速度論としての取り扱い
  8.2 緩和時間の分子論的計算
  8.3 粒子の摩擦係数が小さいとき
  8.4 粒子の摩擦係数が大きいとき
  8.5 一般の場合

 9.ブラウン粒子についての揺動散逸定理
  9.1 第一種の揺動散逸定理
  9.2 第二種の揺動散逸定理
  9.3 複素分極率
  練習問題9

 10.一般化されたランジュバン方程式と揺動散逸定理
  10.1 ランジュバン方程式の問題点
  10.2 ランジュバン方程式の一般化(非マルコフ化)
  10.3 外力に対する応答
  10.4 外力がないときの揺らぎ

第3部 熱力学変数の揺らぎと時間相関
 11.揺らぎの熱力学的理論
  11.1 最小仕事と揺らぎ
  11.2 多変数のガウス分布
  練習問題11

 12.周波数応答関数と相反定理
  12.1 多変数の刺激-応答関係
  12.2 相関関数と緩和関数
  12.3 “物質関数”としての周波数応答関数の間の関係式
  12.4 不可逆過程の熱力学(多変数の場合)
  12.5 相反定理に対する外部磁場の効果
  練習問題12

参考文献
練習問題解答
索引

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