今日、電気回路の基礎は、電気・電子・情報・通信系学科の学生のみならず、化学、機械系学科の学生にとっても必要不可欠な知識となっている。 本書は、やさしい電気回路の入門書である。高等学校で数学と物理学を学んだ学生がひとりで読み進んでいけるように配慮されている。特色は次の通りである。 1.内容を厳選した。 2.できるだけ高等学校で学ぶ数学を用いたが、交流回路で必要となる三角関数と複素数の基礎、とくに、逆正接やオイラーの公式は、付録で説明した。 3.微分方程式は高等学校の教科書にかかれていないので、用いていない。 [主要目次] 1.電気回路の基礎 2.キルヒホッフの法則 3.抵抗と電源 4.回路の解き方 5.コンデンサとコイル 6.正弦波交流回路 7.正弦波定常解析 8.正弦波交流電力 参考文献 付録A.電気回路の物理量の単位 付録B.三角関数 付録C.複素数 付録D.演習問題解答 演習問題解答 索引 |