『結晶化工学』 内容紹介文
身近な製品で結晶体、もしくはその製造工程で結晶化を必要とするものは多い。結晶体をつくる操作を化学工学では「晶析」と呼び、純度の高い粒子群を得ることと、特定の成分を高純度で分離精製する上で重要な技術である。流体を扱うことの多い化学工学では「晶析」は特異な操作と言える。化学工学的な解析・設計手法だけでは解決できない問題が多く見られ、結晶化現象を分子・原子レベルの視点で解明する必要がある。本書では、結晶を扱う学生や化学技術者に向けて、「晶析」を行なうために必要な現象を解明し、操作・装置の開発の基礎となることがらを整理して解説する。
[主要目次]
1.晶析操作と装置
2.結晶化現象の基礎
3.結晶化現象とその速度
4.装置内の結晶化現象と解析法:粒子群製造操作
5.装置内の結晶化現象と解析法:分離・精製操作
6.装置・操作の設計の基礎と応用
7.これからの晶析操作に向けて