本書は,プログラミング言語Pascalの提案者であるヴィルトによるPascalの原典として定評の原書第4版の翻訳である。PascalのISO規格制定に伴っての改訂であり,これまでの解読書と報告書がそのまま引き継がれている。 本書は規格書と異なり,旧版の読み易さと簡潔さをほとんどそのままの形で受け継ぎ,また付録には,規格の制定に伴う変更点の要約を載せるなど,読者への便宜を考慮している。Pascalについて学び,Pascalを使いたいと望んでいる人たちにとって,標準の教科書として,または実際のプログラミングにおける参考書として好適である。(原著:K.Jensen, N. Wirth, PASCAL―User Manual and Report, 4th ed.) 〔主要目次〕 Ⅰ.解説書 0.はじめに 1.記法:記号と分離子 2.データの概念:単純データ型 3.プログラムの頭部と宣言部 4.動作の概念 5.列挙型と部分範囲型 6.構造型の概要と配列型 7.レコード型 8.集合型 9.ファイル型 10.ポインタ型 11.手続きと関数 12.テキストファイルの入出力 参考文献 付録 Ⅱ.報告書 1.はじめに 2.言語の概要 3.記法と用語 4.記号と記号分離子 5.定数 6.型 7.変数 8.式 9.文 10.ブロック,有効範囲および駆動 11.手続きと関数 12.テキストファイルの入出力 13.プログラム 14.規格の準拠 参考文献 付録 |