統計学をはじめて学ぶ人でも理解しやすいように,統計的手法について数式をあまり使わずに解説した入門書。本書の特色は,第一に標本調査の諸概念に的をしぼり,基礎理論をていねいに説明していること。第二にその解説も数理的な説明を極力さけ,努めて記述的に展開していることである。 本改訂では,多重回帰に関する章をもうけ,コンピュータに関する解説と例題などを加えた。またデータは医学,社会科学,生命科学から多数とり上げ今日的なものとした。さらに各章の最後に追加例題を付し章全体の復習に資するなどの配慮も十分になされている。(原著:P.G. Hoel, Elementary Statistics, 4th ed.) 〔主要目次〕 Ⅰ 1.統計的方法の性質 2.標本データの記述 3.確率 4.確率分布 5.重要な確率分布 6.標本抽出 7.推定 8.仮説の検定 9.相関と回帰 Ⅱ 10.カイ2乗分布 11.分散分析 12.母数によらない検定 13.多重回帰 14.統計的決定 付表 問題解答 |