『入門数理統計学』 内容紹介文
『初等統計学』よりも進んだ程度の確率論・数理統計学を学ぼうとする人のための入門書で,原著はアメリカの大学においてこのレベルでの代表的な教科書として広く使われ,高い評価を得ているものである。
古典的大標本論と近代的小標本論のいずれをも相当に広い範囲にわたって紹介し,また近代数理統計学の基本的方法の参考書に対する応用統計家からの要求にも添うよう十分意を注いである。
しかし何といっても本書の最大の特長は理解しやすく学びやすいように書かれていることであろう。たとえば重要な証明のいくつかは付録になっているが,このため読者はこれらの証明にわずらわされることなく先へ読み進むこともできる。
本書を学ぶには微積分の初歩の知識があれば十分である。学生および技術者の数理統計学の入門書として最も適当である。(原著:P.G.Hoel, Introduction to Mathematical Statistics, 4th ed.)
〔主要目次〕
1.序論
2.確率
3.特定の確率分布
4.統計的方法の性質
5.標本論
6.相関と回帰に関する確率分布
7.相関と回帰についての経験的方法
8.統計的推論の一般原理
9.適合度の検定
10.小標本分布
11.実験計画
12.母数によらない方法
13.その他の方法
付録 問題の解答 数表