本書は,ホルモンによる液性調節系を取り上げ,多くのホルモンの単離,その機能と受容体の解析,さらには無脊椎動物から脊椎動物まで多種多様な内分泌調節の機構を,研究の歴史をたどりながら解説している。またゲノム情報に基づく研究や病気との関連など,最新の解析法もまじえて詳解しており,今後の研究方向を考える上でも示唆に富む書である。 [主要目次] 序章 温故知新:エストロゲン受容体に関連する研究の歴史 1.下垂体ホルモンの多様性 2.生殖機能の神経内分泌メカニズム 3.環境物質の内分泌現象 4.昆虫の内分泌学 5.脳ホルモンの新領域 6.恒常性(ホメオスタシス)とホルモン 7.内分泌機構の進化―ナメクジウオの内分泌学 終章
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