我が国において「動物学」がどのように始まり,どのような変遷を経て今日に至っているかを,その特徴,世界的業績,今日の課題などをまじえ,分野別に,主たる研究の展開を中心に系統立てて解説している。動物学各分野の発展の詳細ばかりでなく,動物科学の考え方,その奥深さ・広がりを知る上でも,他に類をみない示唆に富む好著である。 [主要目次] 序章 動物学のみかた 1.日本における動物学の黎明期 2.発生学・生理学 3.分類学 4.生態学 5.遺伝学・進化学 6.形態学・内分泌学 7.細胞学・生化学・分子生物学 8.日本初の国際的業績(1)―カイコの研究 9.日本初の国際的業績(2)―精子と受精の動物学 10.日本初の国際的業績(3)―霊長類学 11.動物学と農学の関係史 12.21世紀における動物科学の課題
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