本書は,経済学を学ぶ上で必要な基本的数学を解説したものである。数,集合の説明からはじめ,経済数学の基本となる微分法を詳しく解説し,応用上大切な最適化問題,比較静学,さらに経済学の進んだ解析的手法で必要な積分と微分方程式まで解説する。始めの一歩から出発し,先に進んで行けるように途中の計算も丁寧に行われ,例題も多く配し,数多くの練習問題と詳しい解答を用意しており,自学自習にも適する教科書である。 〔主要目次〕 1.集合の基礎と数の性質 2.1変数の関数 3.1変数関数の微分 4.1変数関数の最適化問題 5.多変数関数と偏積分 6.多変数関数の最適化問題 7.行列と行列式 8.関数行列と二階の条件 9.凸関数と同次関数 10.比較静学 11.数列の収束と関数の連続性・微分可能性 12.積分と微分方程式
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