本書は,経済現象に関する人々の判断,意思決定,行動について,非線形効用理論,行動経済学,行動意思決定論等の概念枠組みを取り入れながら解説した経済心理学のテキストである。経済心理学とは何かを歴史的経緯も参考にしながら紹介し, 経済行動や消費者心理研究に関する諸理論や各種実証研究について身近な具体例を用いてわかりやすく解説する。ゲーム理論,フレーミング効果と心理学的基礎,多属性意思決定過程の追跡分析技法や意思決定過程の神経科学的研究などについても言及している。 [主要目次] 1.経済心理学とは何か 2.合理的選択を顕示選好 3.期待効用理論と経済行動 4.非線形効用理論とプロスペクト理論 5.心的会計とフレーミング 6.経済行動における意思決定過程
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