分子進化研究に役立つ統計的なデータ解析手法を、近年新たに開発されたものも含めて紹介し、実際の会席の中で堂使いこなすかを説明する書である。本書のデータ解析では著者開発のものを含む様々なコンピューター・プログラムを使うことを前提としているが、手法の根底にある論理の理解を重視し、最小限の数学を用いて解説している。しばしば議論の的となってきた数々の手法の中から、生物学的に現実的な仮定に基づいた手法が重点的に取り上げられ、様々なケースにおける各手法の長所・短所も、著者の深い見識に基づいて明快に整理されている。分子進化研究に関わる学生、研究者必携の書である。 [主要目次] まえがき 日本語版への序 計算例 第1章 進化の分子生物学的基礎 第2章 アミノ酸配列の進化的変化 第3章 塩基配列の進化的変化 第4章 同義および非同義塩基置換数 第5章 系統樹 第6章 系統樹の推定:距離法 第7章 系統樹の推定:最節約法 第8章 系統樹の推定:最尤法 第9章 系統樹の制度と統計的検定 第10章 分子と毛糸線形化系統樹 第11章 祖先タンパクのアミノ酸配列と自然選択 第12章 遺伝的多系と進化 第13章 遺伝的マーカーによる集団系統樹 第14章 将来への展望 付録 引用文献 訳者あとがき 事項索引 英語日本語対応リスト
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