藻類や陸上植物など光合成を行える生物群を「光合成生物」という。本書は,光合成生物がいつ生れ,どのように進化・多様化し,現在に至っているか,また人類との関わり合いの中で今後どのように変わっていくと考えられるかを,進化系統学,生態学,生理学,ゲノム学,分子育種学など多方面の専門家がそれぞれの言葉でわかりやすく解説した他に類をみない教科書である。地球の生命の源のありようを考えさせられる書でもある。 〔主要目次〕 1.光合成生物という生命の生き方 2.光合成の本質を探る 3.光合成生物の歴史と多様性 4.海・湖沼での光合成生物(藻類・水草)の暮らしとそれを支えるメカニズム 5.陸上環境への適応と,環境シグナルの受容 6.真核光合成生物のゲノム科学 7.バイオテクノロジーの現状と課題 8.人類がもたらす地球環境変動と植物
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