地球惑星科学の対象は,空間的には宇宙空間に漂う太陽系惑星から地球中心部まで,時間的には46億年前の太陽系と地球の誕生から現在に至るまでの幅がある。本書は,それらの学問の基礎的な部分を広く取り上げ,豊富な写真や図版とともに,視覚的にもわかりやすくなるよう工夫して解説した入門書である。「大学教育の分野別質保証のための教育課程編成上の参照基準」に記載されている基本的素養をもとに,大学初年次の学生向けの教科書としてふさわしい内容を選び,基礎編・応用編それぞれ15章に分けて紹介している。本書は,大学生だけでなく,啓蒙書レベルよりも少し専門的な知識を得たいと考えている読者にも最適である。 (主要目次) 基礎編 1太陽とその惑星たち 2宇宙の始まりと進化 3恒星としての太陽とその一生 4地球を取り巻く磁気圏・電離圏と超高層大気 5大気はどのように運動しているか 6海洋はどのように運動しているのか 7地球表層での物質の流れ 8地球を輪切りにして見てみよう 9地球はどのような物質でできているのか 10地球は生きている 11地球上で生命はどのように進化してきたか 12火山とともに生きる 13地震はなぜ起こるのか 14気象災害 15地球システムにおける人類 応用編 1太陽系の惑星 2地球と惑星の形状と重力 3同位体と地球惑星の化学と年代学 4地球の形成と進化 5大気と海洋の相互作用 6地球環境変動と地球温暖化 7地球のマントルのダイナミクスとプレートテクトニクス 8地球のコアのダイナミクスと地磁気 9地球・惑星物質(鉱物)を知ろう 10生物の進化と地球史 11陸水の表層循環と地層の形成 12造山運動と変成作用 13日本列島の形成と進化 14海洋底の構造 15鉱物・エネルギー資源 付録
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