理工系の学生が初めて微分方程式を学ぶための入門的教科書。例題を通して,さまざまな微分方程式の解法をきちっと身につけられるようになること,さらに,将来進む専門分野で微分方程式の知識を役立てられるようになることを念頭におき,多くの微分方程式を取り上げて丁寧に解説する。理論の詳細よりは演習に重きをおき,例題,演習問題はやさしいものを取り入れ,数学が得意でない学生でも学ぶことができるよう配慮する。三訂にあたっては,全体を通して解説をよりわかりやすくするとともに,内容・構成を見直し,入門編,基礎編,発展編の三部に分け,学習者のレベルにあわせて読み進めることができるようにした。さらに,演習問題を適切なレベルに調整し,解答を充実させることで自学自習の際に役立つようにしている。 (主要目次) 1章 入門編 1.1 微分方程式の導入と積分の復習 1.2 変数分離形の微分方程式 1.3 1階線形の微分方程式 1.4 文章題を解く 1.5 微分演算子 1.6 線形微分方程式の基本的性質 1.7 定数係数線形微分方程式の解の基本系 1.8 逆演算子と記号解法 1.9 連立定数係数線形微分方程式 2章 基礎編 2.1 微分方程式の解 2.2 定数変化法 2.3 同次形の微分方程式と変数変換 2.4 ベルヌイ形の微分方程式 2.5 クレローの微分方程式 2.6 完全微分形の微分方程式 2.7 積分因子 2.8 ベキ級数法 2.9 偏微分方程式 3章 発展編 3.1 1階正規形の微分方程式の解 3.2 ラプラス変換を用いる解法 3.3 確定特異点型の線形微分方程式 3.4 特殊関数 3.5 定数係数線形微分方程式の応用例 3.6 1次元の波動方程式と変数分離法 問題の解答
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